腸活のすすめ-肌トラブルと腸内細菌-

腸内フローラ改善のすすめ

一般に皮膚のターンオーバーは28日とされていますが、加齢や紫外線照射、睡眠不足などで56日程度まで遅れてきます。最近では腸内細菌の悪玉菌が増加すると皮膚のターンオーバーに悪影響を及ぼすことが知られてきました。

腸内フローラのバランスは善玉菌:悪玉菌:日和見菌の割合は2:1:7が理想的と言われております。腸内細菌のバランスが崩れ、悪玉菌(特にウェルシュ菌)が増加すると、タンパク質やアミノ酸が悪玉菌によって代謝されることにより、アンモニア、硫化水素、インドール、フェノール、p-クレゾールなどが産生され、腸管内から吸収されたこれらの腐敗物質が血管を経由し、皮膚に到達します。
これらの成分が汗として分泌されると体臭に悪影響を及ぼすだけではなく、皮膚に蓄積することで角化細胞の正常な分化を抑制し、皮膚のターンオーバーを遅らせます。その結果、ダメージを受けた皮膚の修復ができなくなるため、皮膚のくすみや乾燥、色素沈着が引き起こされると考えられているのです。
悪玉菌の中でもウェルシュ菌、フェノールやインドール産生菌を除菌することが良いのですが、悪玉菌のうち、クロストリジウム属のある種の菌が無いとTregリンパ球が活性されないため、クローン病や潰瘍性大腸炎が起きやすくなるという負の作用もありますので、除菌治療は慎重に行われなければなりません。
腸内フローラのバランスを改善するもう一つの方法に睡眠を十分取ることがあげられます。最近の研究では質の良い睡眠は腸内細菌によるビタミン代謝や核酸代謝を改善し、皮膚の新陳代謝を促すことが示されました。また、睡眠中は成長ホルモンが分泌されるので、睡眠不足になると成長ホルモンの分泌が低下し、皮膚の細胞分裂が抑制され、傷んだ皮膚の修復が遅れることになります。睡眠不足が美容に悪いと言われる所以です。昔から快眠、快便というように、良い睡眠は腸内フローラを改善し、便秘を解消するものと思われます。

サプリメントのすすめ

皮膚のターンオーバーを促進するものとして他にビタミンB2(脂質代謝を促進し、皮膚の健康状態を保つ)、ビタミンB6(タンパク質をアミノ酸に分解し、新陳代謝を活性化することで皮膚の状態を改善する)、ビオチン(糖の再利用やアミノ酸の代謝に関わり、皮膚形成に携わる)、ハイチオール(皮膚の代謝を改善し、メラニン色素の生成を抑える)、ビタミンA(皮膚細胞の正常な分化と増殖に関与)、ビタミンD(皮膚細胞の分化誘導を調節)や亜鉛(活性酸素によるダメージから皮膚細胞を守る)などのミネラルが知られています。
これらの物質を食事だけで摂取するのは困難で、サプリメントや薬剤で摂取することを勧めます。

エクオールが注目されています

天然の女性ホルモン様物質を女性ホルモンを補充する代わりに

一方、肌の老化の原因のもう一つに皮下組織のコラーゲン量の低下があります。女性ホルモンのエストロゲンの低下が原因とされています。
最近、女性ホルモンを補充する代わりに天然の女性ホルモン様物質であるエクオールが注目されています。
エクオールは大豆イソフラボンの中のダイゼインが腸内細菌の一種のエクオール産生菌の代謝作用によって作られますが、エクオールの持つエストロゲン作用、抗酸化作用、血管拡張作用により、皮膚のコラーゲン量が増加し、更年期の女性の肌に潤いをもたらすと言われています。
しかしながら、このエクオール産生菌は誰でも持っているという訳では無く、日本人女性の場合、約半数しか持っていないことが分かっています。エクオール産生菌を持っていても、エクオールは体内で産生されてから1~2日しか持たないため、毎日、大豆イソフラボンを摂取することをおすすめします。
1日に必要なエクオールは10㎎と言われていますが、お豆腐ならば2/3丁、納豆ならば1パックに相当します。

コラーゲン量を増やすためには、その他にビタミンDは組織内のコラーゲン生成を促しますし、ビタミンCは鉄分の存在でコラーゲン繊維の産生に関与しています。タンパク質と鉄分もコラーゲンの材料として重要な栄養素ですので、赤身の肉を食べることをおすすめします。

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